日本の風土に合う建具の材料は日本育ちがベスト

2011.12.23

建具には、狂いが許されないため、最上級の木材を使わなくてはならない。ただ、国産材で最上級の木材を手に入れようと思ったら、現状では、あまりに高価で、普通の人には手が出ないので、通常は、比較的安価な輸入木材の上質なものが使われる。だが、Aさんは、国産材にこだわっている。繊細な木の性質を建具で生かすには、同じ日本の風土で育った国産材でなければ建具が生きないし、いずれ狂いが出ると考えているからだ。こうした考え方で建具をつくる以上は、建具を収める家のほうも、国産材で建てられていなければならない。

(参考情報)
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今の家は、東南アジアからシベリアまで、あらゆる地域からの輸入材でつくられる無国籍ホーム。せっかく、国産材の建具をつくっても、どこの国の木かわからない鴨居にはめ込んでは、ひずみが出てくるのが心配だというAさん。たいがいのことは聞いてくれる職人さんで、礼儀正しく、温和な性格だ。なのに、このAさんのどこにこんな強さがあるのだろうかと思うほど、材料と建具を収める建物への拘りには妥協がない。