木材は節や幹の中心部である心材は堅く、枝や辺材は軟らかい。木材の種類によってもキリやバルサのように軟らかいものからシタンやコクタンのように堅いものまである。ところが、化学成分を分析するとほぼ同じであり、どんな木材でもすりつぶして空気をすべて取り除いた真比重は、一・五六と同じ値を示す。したがって、空隙の入り方でいろんな木材ができていることになる。そうした木材の性質を逆手にとったのが集成材である。木材は、厚さが二から三センチ程度だとひびが入りにくく、材料も採取しやすい。そこで、三センチの厚さに加工した木材を張り合わせて、人工的につくったのが集成材である。樹脂で接合しているから耐久性が心配だと思われるだろうが、それは、樹脂を硬化させる加圧や加熱条件、また樹脂の種類によって解決できる。これらの木材のつくり方をエンジニアリングウッドという名前で呼んでいる。巨木を切り倒すのではなく、小さな木材でも上手につかってやる方法だ。こうした集成材を使うことで、大規模な体育館やプールやスタジアムも木材でつくることができる。木材の耐久性を生かす基本はここにもある。
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